特集PC技術

コアJavaScript(ECMAScript)の図書室

 

6冊目 【JavaScript】[ECMAScript] データ型

データ型とは、変数に格納できるデータの種類のことをいいます。
JavaScriptで使用できるデータの種類は2つあります。基本型と参照型です。

目次

[1] 基本型

基本型のデータは、値そのものを直接変数に格納します。
基本型は4種類があります。

数値型

そのまま、数字です。整数や16進数を扱えます

document.writeln(0x2210);
document.writeln(2210);
文字列型

シングルクォート(')かダブルクォート(")で囲まれたデータのことです。

"文字列です"

文字列型データには特殊なデータが存在します。それは、エスケープシーケンスといいます。

エスケープシーケンス 詳細
¥b バックスペース
¥f 改ページ
¥n 改行(LF)
¥r 復帰(CR)
¥t タブ文字
¥¥ 円マーク
¥' シングルクォート
¥" ダブルクォート
¥xXX Latin-1文字
¥uXXXX Unicode文字
真偽型

「true(真)」か「false(偽)」のどちらかのデータのことです。

true
false
特殊型

「null」や「undefined」のデータのことです
undefinedは未定義値を言われ、変数は宣言されているけど、値が代入されていない状態などを表します。
nullは、値がない、オブジェクトがないという意味を表す特殊なデータです。

// 変数が初期化されていないものを表示しようとするとundefinedになる
var data;
document.writeln(data);

[2] 参照型

参照型のデータは、値を実際に格納しているメモリ上のアドレスを格納します。

配列

データの集合で、各要素にインデックス(添え字)によりアクセスします

array[0]
array[1]
オブジェクト

データの集合で、各要素には名前でアクセスします
配列のように添え字ではなく、文字列でアクセスする方法もあります。
一般的な方法は「.(ドット)」でつなぐほうほうです。

array["title"]
array.title
関数

一連の処理の集合です
データ型として関数があるという概念はJavaScriptにおいて大変重要な意味を持つと私は思います。
つまり、変数に関数が代入できるという意味になります。
今後理解しておいて損はありません。


// 関数の定義を変数に代入できる
data = function(){
	document.write("ほぷしぃへようこそ");
}

// 関数の実行
data();

[3] 基本型と参照型の違い

ここでは、簡単な説明にして、別の機会で再度説明します。
2つのデータ型の違いを簡単に説明すると、「値を変数に格納する方法」が違います。
3つのパターンより、簡単に説明しておきます。
それは、「データコピーの場合」、「関数などにデータを渡す場合」、「データ比較の場合」です。

データコピーの場合

データコピーの場合とは、代入演算子(=)などを使用した場合です。

基本型 値が実際にコピーされる。コピーされたものとしたものは別に管理される
参照型 値の参照がコピーされる。コピーされたものとしたものは同じデータを参照する
関数などにデータを渡す場合

関数などにデータを渡す場合とは、引数として使用する場合です。

基本型 値のコピーが渡される。関数内でデータを変更しても下の値に影響を与えない
参照型 値の参照が渡される。関数内で渡されたデータを変更すると元に影響を与える
データ比較の場合

データ比較の場合とは、値同士が正しいかどうか調べる場合です。

基本型 2つの値が同じか比較する
参照型 2つが同じ値を参照しているか調べる

[4] 更新履歴

日付 詳細
2011/05/30 コンテンツ公開

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