特集PC技術

Pythonを学ぼう

 

第7回 数値型


1.数値型の種類

数値型は、整数(int)、長整数(long)、浮動小数点(float)、複素数(complex)の4種類があります。 次のプログラム見てください。

# coding: utf-8

# 整数
print(type(1))
# 長整数(数値の後ろにLをつけます)
print(type(1L))
# 浮動小数点
print(type(1.0))
# 複素数
print(type(1 + 1j))

実行結果

<type 'int'>
<type 'long'>
<type 'float'>
<type 'complex'>

注意点として、長整数はPython2系のみです。 Python3系では、長整数は整数に集約されましたので、Python3系を使用する場合は注意してください。

2.四則演算

数値型では、四則演算(+-*/)ができます。 次のプログラムは整数で四則演算を行った例です。

# coding: utf-8

a = 10
b = 5

# 加算
print(a + b)
# 減算
print(a - b)
# 乗算
print(a * b)
# 減算
print(a / b)

実行結果

15
5
50
2

3.自動的型変換

演算をした場合、自動的に型は変換されます。 同じ数値であっても、型の違いで演算結果が異なります。 次のプログラムを見てください。

# coding: utf-8

# 整数/整数は整数のまま
print(5 / 2)
# 整数/浮動小数点は浮動少数点に変換
print(5 / 2.0)

実行結果

2
2.5

注意点として、整数/整数が整数となるのは、Python2系のみです。
Python3系では、"/"を使うと必ず浮動小数点に変換されます。
Python3系では、"//"を使うと、Python2系の"/"と同じ機能となります。

4.Javaとの比較

実行結果が同じになるJavaのソースコードとの比較をします。
Javaを知っている方は参考にしてください。

Python Java
# coding: utf-8

# 四則演算
print(10 + 5)
print(10 - 5)
print(10 * 5)
print(10 / 5)

# 自動的型変換
print(5 / 2)
print(5 / 2.0)
public class Java07 {
    public static void main(String[] args) {
        // 四則演算
        System.out.println(10 + 5);
        System.out.println(10 - 5);
        System.out.println(10 * 5);
        System.out.println(10 / 5);

        // 自動的型変換
        System.out.println(5 / 2);
        System.out.println(5 / 2.0);
    }
}

Javaにも四則演算や、自動的型変換があるため、同様の処理が行えます。

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