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Pythonを学ぼう
第3回 統合開発環境「Eclipse」の導入
1.統合開発環境とは
統合開発環境(IDE)とは、エディタ、コンパイラ、デバッガなど、開発に必要なツールが統合されている環境のことです。
Pythonが使用できる有名な統合開発環境として、次のものがあります。
名称 | 簡易説明 |
---|---|
Eclipse |
・オープンソースのIDE。 ・対応OSは、Windows、Linux、Macなど。 ・対応言語は、基本的にJavaだが、プラグインでさまざまな言語に対応。 |
Komodo Edit |
・Komodo IDEの機能縮小版。 ・対応OSは、Windows。 ・対応言語は、Python、Perl、Tcl、PHP、Ruby、JavaScript。 |
PyScripter |
・オープンソースでPython向けのIDE。 ・対応OSは、Windows。 ・対応言語は、Python、HTML、XML、CSS。 |
2.Eclipseの導入
本コンテンツでは、Eclipseを使います。
以下のEclipseの導入手順については、Ubuntuにて行ったものです。
2.1.JREのインストール
EclipseはJavaで書かれていますので、JRE(Java Runtime Environment)が必要になります。
インストールは次のコマンドを入力します。
sudo apt-get install default-jre
2.2.Eclipseのインストール
Eclipseのインストールを行います。
次のWebサイトにアクセスします。
http://www.eclipse.org/downloads/
Webサイトより、Eclipse IDE for Java Developersの「Linux 32 Bit」をクリックし、ダウンロードします。
ダウンロードしたファイルをホームディレクトリに解凍します。
/home/(ユーザ名)/eclipse/eclipseを実行すると、Eclipseが起動します。
ただし、この段階では英語版で、かつPythonが使用できないため、以降の項目で設定します。
2.3.Eclipseの日本語化
日本語化プラグインPleiadesを使用して、Eclipseの日本語化を行います。
次のWebサイトにアクセスします。
http://mergedoc.sourceforge.jp/
Webサイトより、Pleiades 本体ダウンロードの「安定版 1.3.2」をダウンロードします。
ダウンロードしたファイルをeclipseフォルダ内に展開します。
展開後、/home/(ユーザ名)/eclipse/eclipse.iniファイルの文末に次の文を追加します。
-javaagent:/home/(ユーザ名)/eclipse/plugins/jp.sourceforge.mergedoc.pleiades/pleiades.jar
2.4.PyDevのインストール
PyDevというプラグインをインストールして、Eclipse上でPythonが使用できるようにします。
Eclipseを立ち上げて、「ヘルプ」→「新規ソフトウェアのインストール」を選択します。
表示した画面で、次の手順を行います。
①「作業対象」に「http://pydev.org/updates」を入力してEnterを押す。
②「PyDev」「Pydev Mylyn統合(オプション)」が表示するので、両方にチェックを入れる。
③「次へ」を選択する。
後は、画面の指示通りに進めていくと、PyDevのインストールが完了します。
2.5.初期設定
Pythonの実行環境を設定します。
Eclipseのメニューより、「ウィンドウ」→「設定」を選択します。
設定画面が表示するので、「インタープリンター-Python」→「新規」を選択します。
「Enter the name and executable of your interpreter」の画面で次の内容を入力します。
インタプリンター名:「python」
インタプリンター実行可能ファイル:「/usr/bin/python2.7」
入力後、「OK」を選択します。
後は、画面の指示通り、「OK」を選択していくと設定が終了します。
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