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BeagleBoardを使ってみる
BaegleBoardでLinuxをブートする
今回は家の片隅で眠っていたBeagleBoard-xMを自宅用サーバーに仕立てるべく、Linux(Ubuntu)をインストールします。
1.BeagleBoardとは
BeagleBoardは約8cm×8cmの基板上に
- HDMI出力
- USB端子
- LANポート
- シリアルポート
等を備えたシングルボードコンピュータです。
電源はUSBのバスパワー,もしくはDCの5V電源から取得します。
BeagleBoard-xMではmicroSDカードをブート先として使用します。
購入は輸入代理店等を介して行います。
2.必要なもの
とりあえずLinux起動までに、以下のものを必要とします。
- miniUSBケーブル(ミニB-B、たぶん一番一般的な平べったいアレ)
- microSDカード(最小構成なら1GBも使いません。容量は用途に合わせて選んでください)
- microSDカードリーダ/ライタ
- 母艦となるLinux環境
(シェルが動作する環境。本記事ではUbuntuを用いています。ない場合はWubiとか使って拵えてください)
[接続確認用]
- USBキーボード
- HDMIケーブル(+モニター)
3.ブートメディアをつくる
Linux上でmicroSDカードにブート可能なLinuxを書き込みます。
今回はディストリビューションにUbuntu14.04を選択しました。
有志の方が作ってくれた最小環境を、スクリプトを使ってさくさくインストールできます。
wgetでパッケージを取得して、解凍します。
$ wget https://rcn-ee.net/deb/rootfs/trusty/ubuntu-14.04-console-armhf-2014-04-18.tar.xz
$ tar xf ubuntu-14.04-console-armhf-2014-04-18.tar.xz
$ cd ubuntu-14.04-console-armhf-2014-04-18
スクリプトを実行し、microSDカードのデバイス名を確認します。
$ sudo ./setup_sdcard.sh --probe-mmc
[出力例]
Are you sure? I Don't see [/dev/idontknow], here is what I do see...
fdisk -l:
Disk /dev/sda: 1000.2 GB, 1000204886016 bytes
Disk /dev/sdb: 2000.4 GB, 2000398934016 bytes
Disk /dev/sdc: 2013 MB, 2013265920 bytes
Disk /dev/sdd: 15.7 GB, 15720251392 bytes
今回用意したmicroSDカードは16GBでしたので、/dev/sddにインストールすれば
よいことがわかりました。
(※インストール時にデバイス内の全データは削除されますので、必ず確認を行いましょう。)
いよいよインストールを行います。
([デバイス名]の部分は適宜読み替えてください)
$ sudo ./setup_sdcard.sh --mmc [デバイス名] --dtb omap3-beagle-xm
下記の質問が出たら、yを入力して続行します。
Are you 100% sure, on selecting [/dev/sdd] (y/n)?
あとは大体10分程度放置するとインストールが終了します。
最後に表示される以下の仮ログイン情報を覚えておきましょう。
The default user:password for this image:
ubuntu:temppwd
※スクリプトが実行できない場合、以下のメッセージが出る場合があります。
Your system is missing some dependencies
Debian/Ubuntu: sudo apt-get install dosfstools git-core kpartx u-boot-tools wget parted
Fedora: yum install dosfstools dosfstools git-core uboot-tools wget
Gentoo: emerge dosfstools git u-boot-tools wget
この場合、母艦の実行環境に合わせて、表示されているコマンドを実行し実行に足りないモジュールをインストールしてください。
4.機動確認をする
ブートメディアができたら、機動確認をします。
シリアルケーブルがあれば母艦機と直接接続して通信できるのですが、
我が家にはそんなものはなかったので、今回はモニターに直に出力して確認します。
BeagleBoardのmicroSDカードスロットにブートメディアをセットします。
HDMI端子でモニターと接続し、USBキーボードとLANケーブルを接続しておきます。
最後に、miniUSBケーブルを接続すると電源ONになり起動します。
Ubuntuのロゴが表示後、CUIでログイン画面が出てきたら仮ログイン情報でログインします。
(ログイン後にパスワードは変更しておきましょう)
これで最小構成ながら、Ubuntu環境がセットアップできました。
次の設定のために、ifconfigコマンドでIPアドレスを確認しておいてください。
次回から、このサーバーを細々とセットアップしていきます。
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