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第21回 for文


1.for文とは

プログラムを作成する上で、繰り返し処理を行いたい場合があります。
そこで、使用するものがfor文です。
Pythonの繰り返し処理には、for文の他にwhile文があり、while文については次の回で説明します。
Pythonの繰り返し処理では、コードブロックのかわりにインデントを使用するため、
とてもシンプルな構文になります。

2.for文の基礎

for文は次のように記述します。

for 変数 in オブジェクト:
    繰り返し処理


for文では、リストやタプルなどのシーケンス型のオブジェクトから、順に要素を取り出します。
そして、取り出した要素は指定の要素に代入します。
繰り返し処理は、コードブロックの範囲(インデントした範囲)を行います。
オブジェクトの要素の数だけ繰り返し処理を行います。
使用方法は、次のプログラムを見てください。

# coding: utf-8

# for文でリストの要素を出力
for x in [0, 1, 2]:
    print(x)

実行結果

0
1
2

3.for文とrange関数

指定回数分だけ繰り返し処理を行いたい場合は、range関数を使用します。
range関数の詳細は、「第10回 リストの作成」を参照してください。
range関数を使用すると、指定した数の要素を持つリストを作成できるため、
指定回数分の繰り返し処理を行うことができます。
使用方法は、次のプログラムを見てください。

# coding: utf-8

# for文で3回の繰り返し処理
for x in range(3):
    print('X')

実行結果

X
X
X

4.Javaとの比較

Javaのソースコードとの比較をします。
Javaを知っている方は参考にしてください。

Python Java
# coding: utf-8

# for文でリストの要素を出力
for x in [0, 1, 2]:
    print(x)

# for文で3回の繰り返し処理
for x in range(3):
    print('X')
import java.util.ArrayList;
public class Java21 {
    public static void main(String[] args) {
        // for文でリストの要素を出力
        ArrayList list = new ArrayList();
        list.add(new Integer(0));
        list.add(new Integer(1));
        list.add(new Integer(2));
        for(int i = 0; i < list.size(); i++) {
            System.out.println(list.get(i));
        }

        // for文で3回の繰り返し処理
        for(int i = 0; i < 3; i++) {
            System.out.println("X");
        }
    }
}

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